こんにちは!そんそんです!
今回は「大塚寿」著「できる人は、これしか言わない」を要約していきます。
できる人にある根本的な考え方・話す際の型などを紹介していきます。
この記事を参考に「できる人」を目指しましょう!!
目次
どんな人に読んでほしいか
- いろんな説明をしてもうまく伝わらない人
- 何度も伝えているのに、思うように相手を動かせない人
- 熱意を込めて営業しているが、うまく契約まで結びつかない人
- コミュニケーション能力を高めたい人
この記事でわかること
- できる人が意識していること
- 相手を動かすための言葉
- 伝わりやすい話し方
基本情報
著書:大塚寿
定価:¥1,650円
第1章:短く、鋭い言葉で「熱」を起こす
第2章:なぜ、あなたの話は伝わらないのか
第3章:短くても刺さる言葉を作る「プロセス」
第4章:一瞬で心をつかむ人は「これ」しか言わない
第5章:伝わる話には「型」がある
第6章:できるリーダーは「これ」しか言わない
第7章:売れる営業は「これ」しか言わない
結論
できる人がもっている根本の考え方
まず最初にできる人がもっている根本の考え方を紹介します。
根本を理解することで、後ほど紹介する「話し方」にも活きてきます。
言葉による「摩擦熱」で人を熱くする
「伝える力」が重要であることは、多くの書籍で語られています。
ただ、実際に伝えるだけではなく、「伝えた上で、相手になんらかの行動を起こしてもらう必要がある」と本書では述べれられています。
そのために必要なことが「摩擦熱」です。
いい意味で相手を「カチン」とさせるのです。
発信した人と受信した人の間で言葉が摩擦を起こし、
熱を生み、それが相手の行動につながる

こんなにおいしいダイエット食品ができました!

へぇー。それはすごいね。
相手に伝えることはできていますが、「相手に行動」を起こしてもらうことができていません。

こんなにおいしいダイエット食品ができました!
Cさんも使用してくれて、3Kgくらい痩せることができたそうです!

(Cさんもやせることに成功したのか!!自分も頑張ってみようかな!)
せっかくだし、試してみます!
この場合、相手をいい意味で「カチン」とさせて結果ダイエット食品を試してもらえています。
Cさんも痩せられたから頑張ってみようと「相手に行動」を起こさせているというのがポイントです。
大事なのは「for you感」
摩擦熱を起こして、相手に行動をしてもらうことが大事ということは理解してもらえたと思います。
どんなときに摩擦熱は起きるのでしょうか。
・自分が嫌いなことや気にしていることを言われた際
・好きなことや(いい意味で)気にしていることを言われた際
このように摩擦熱が起こるベースにあるのは「感情」になります。
あなたは普段言葉を発する際に、その言葉が相手にどんな影響を与えているか考えたことはありますか?
常に自分目線で、自分が伝えたいことばかり伝えていませんか?
大事なのは「for you感」(=相手を思いやる)ことなのです。
誰かにプレゼントを渡す際のように、相手のことを考え、受け取った相手がどう思うかを考え、相手に最も伝わる言葉を選んで発することを意識していきましょう。
相手の身になって「感情移入」をすることができれば、できる人へ一歩近づきます。
できる人がやっている話し方
根本の考え方を理解していただいたので、続いては「話し方」について説明していきます。
相手のことを口にだす
相手の心を動かすには、「感情移入」が大事ということは理解していただけたと思います。
「今すぐ熱を生み出す方法」を紹介します。
固有名詞を使う
初対面の人と挨拶する際に、相手との共通点が見つかると、一気に会話が盛り上がりますよね?
中でも、個人名・会社名・出身地といった固有名詞は、簡単に相手との間に摩擦を生み出すことができます。
1つではなく、いくつもの固有名詞を放っていきましょう。
固有名詞を多く使う、つまりフックを多くすることで摩擦熱を生み出す可能性が高くなるのです。
いい例の方では、相手が気になるかもしれないポイント(=フック)が多いため、より多くの人の摩擦熱を起こすことができます。
- わざわざ沖縄までいったんだ〜
- 唐揚げ一番好きな食べ物なんだよね!
- うちでもA社との取引があったんですよ
などとどこに感情をいだいてくれるかは人それぞれです
型を覚えてそれなりに話す
できる人は「型」を覚えてそれなりに話しているのです。
型を覚えて、あてはめるだけで、相手にうまく伝わる可能性が高まります。
「その理由は3つあります」から話始める
ロジカルな話し方の代表ともいえる話し方です。
ただ型にあてはめるだけで、十分に相手に伝わりやすくなります。
上図のように、主張に対して、意味の通じる根拠が複数必要です。
理由…理由は3つあります。/なぜなら、〜だからです。
例…事実、こういう事例があります。
基本的にはこの型に当てはめればOKです。
では、理由が3つないときはどうすればいいのでしょうか?
それは…3つなくてもとりあえず「3つ」といってしまいましょう。
「3つ」というフォーマットがあることで、それを埋めるべく頭が働いていきます。
最初は思い浮かばなくても、話しているうちに浮かんできたり、2つしか話さなくても納得してもらえる可能性もあります。
大事なことは2回言う
実は人は言われたことを覚えていないことが多いです。
伝え方のパターンを叩き込んでおきましょう。
「Point(主張)」→「 Reason(理由)」→「 Example(例示)」→「 Point(まとめ)」
最初にポイント(結論)を述べて、その後に理由を加え、例をだし、ポイントを繰り返す方法
「Summary(まとめ)」→ 「Detail(詳細)」→ 「Summary(まとめ)」
要約して、それを細かく説明して、また要約するという方法。
「もし〜だったら」で話を始める
「もし」で始める話法を「if話法」といいます。
「もし」という言葉を使うことで、それが実現した未来像をみせ、そこに相手を連れていくことができるのです。

もし、B社よりも安い価格を提示できたら、採用していただけますか?
YESをもらえれば、相手の頭の中には「安い価格で製品を採用した」イメージができあがります。
「価格を下げます」とも言っていないので、「やっぱり無理でした」と逃れることも可能です。
伝え方に関してはこちらの本でも要約しましたので、もっと詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。

主語を語り手ではなく、「あなた」「御社」のようにする
人は誰しも、自分のことを尊重してくれると嬉しく感じるものです。
この心理テクニックを活かした方法が、「相手を主語にする」ということです。
主語を語り手ではなく、「あなたが」「御社が」などとすることで、無意識のうちにそれが自分ごととなり、話を聞くモードになることが多いです。
人に何かを伝える際は「自分ではなく、相手を主語にできないか」を常に考えてみてください。
何はともあれ「全体像」を示す
できる人は最初に全体像を伝えることが大事とわかっています。

ネギをきっておいて〜

OK!

え、違うそうじゃない!!

え?ネギきったよ???
なぜこのようなことが起きるかというと、「なんのためにネギを切っているのか」を理解していないためです。
ネギを何に使うのかという全体像をわからないまま、ネギを切りはじめてしまったため、相手のイメージと違う完成物になってしまうのです。

来週のプレゼン資料作っておいてもらえる?

承知しました!

(後日提出)できました!

え、違うそうじゃない!!ここはこうしてほしいのに…。

え???
なぜこのようなことが起きるかというと、なんのためのプレゼン資料なのか、全体像を伝えないまま仕事をふっているためです。
「来週のプレゼンで。他社事例と比較しつつ、自社の強みを伝えたいので、事例を5つほど用意してもらってもいい?」などと全体像を伝える必要があります。
全体像を示すことで、「このデータも使えると思って用意しておきました」と自然とプラスアルファの仕事もしてくれるかもしれないのです。
イメージが共有できているか不安な人もいると思うので、全体像を示した後に、「まず、何をすべきか」聞いてみてください。そこで自分の思い描いているものと同じ答えならば安心して任せましょう。
ベネフィットを1本にする
売れる営業と売れない営業の根本的な違いはなんでしょうか?
それは、「売れない営業は製品を語り、売れる営業はベネフィットを語る」といった点です。
NG例では、製品の特徴の羅列をしているだけで、「売り手目線」で話をしています。
特に、「今期最も力を入れている」などは「買い手」にとって「関係がない」ことです。
語るべきは製品そのものではなく、それによって顧客にもたらされる利益(ベネフィット)を語るべきなのです。
・最も相手に刺さると思われるベネフィットを1本に絞る
・あれもこれもいいと情報を詰め込みすぎない
・何が言いたかったかはっきりさせる
あれもこれもではなく、「ここがすごい!」で勝負をしていきましょう
書評
「いろいろな説明をしても、真意が伝わっていない」と感じたことのある人には読んでほしい1冊でした。
話が長くなってしまう要因や短く伝えるための具体的なやり方が多数紹介されています。
本書のメインテーマ「for you感」は、わかっているが、できていないという方も多いと思うので、本書を読むことで「できる人」に近づいていきたいと思いました。
「できる人」「短いフレーズで伝える」「相手に行動を起こさせる」ということに少しでも響いた人は、ぜひ本書を手にとっていただきたいです。
まとめ
巻末には印象的な言葉を集めた「セリフ一覧」もついています。まずは、マネすることからはじめて「できる人」になりましょう!!
途中で紹介しましたが、こちらにも似通ったことが話されていますので、ぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント